今、どげんなっとっと？

　私たちが高校生活を過ごした３年間、通学時や校舎の窓から眺めてきた風景が変わりました。

３５回卒業生 大牟田市スポーツ推進員でもある、田中がレポートします!!

　緑あふれる延命公園に大牟田市総合体育館　愛称「おおむたアリーナ」が４月１日オープンしました。

「おおむたアリーナ」は、誰もが気軽にスポーツに親しむことができる施設として、1500名収容可能な観客席を有するメインアリーナをはじめ、バレーボールコートが2面配置可能な多目的ホール、柔道場や剣道場、卓球台が10台ならぶ卓球室。加えて運動指導士が常駐するトレーニングジムや会議室9室などを備えた素晴らしい施設です。

「おおむたアリーナ」は、スポーツを「観る」施設として、バレーボールのVリーグやバスケットボールリーグといったトップレベルの公式試合を誘致できる規格であり、またスポーツを「する」施設として、快適にスポーツをプレイできるように輻射式冷暖房が導入されています。
この空調設備は風を出さないため、バトミントンなど風の影響を受け易い競技にも最適な環境とのこと。さらには子供から高齢者、障害の有無に関わらず誰もが使いやすい施設となるようにLGBTQに配慮したみんなのトイレやバリアフリートイレ、更衣室などが設置されています。

また、施設内外の点字ブロック出っ張りの高さを場所ごとに微妙に調節するなど視覚障害者・車いすユーザー双方に使いやすくなるように細部にわたり工夫がみられます。駐車場から長いブリッジを渡ってエントランスに向かえるのも便利です。

　なんといっても8種類の運動機器が揃い、しかも運動指導士、が常駐している「トレーニングジム」。中年域を越え年々代謝が低下し、体重計の数値が憎らしい者としては「気軽に効率よく安価」で運動できるなんてまるで夢のようです。

このような施設の特長を活かし、今年度はバスケットボール、バレーボール、卓球、大相撲やハンドボールのトップレベルの公式試合が開催される予定とのこと。また、音楽イベントも開催可能とのこと。音楽活動が盛んだった大南生ならますます楽しみですね。

さらに「おおむたアリーナ」は、地域の避難所としての機能も備えており、隣接する旧市民体育館跡地に整備中の駐車場と芝生広場と併せ地域の防災拠点としても活用されることになっているそうです。

添付図でお気づきでしょうか。少し寂しいお話をお伝えしなくてはなりません。われらが母校である大牟田南高校跡地は、現在では、旧大南体育館、市営弓道場と市役所の一部施設が入居する旧大南本館が建っていますが、この「おおむたアリーナ」新設に伴い、近いうちに旧大南体育館は解体されることになりました。私たちの思い出の場所がまた一つ消えてしまうことになりますが、これも栄枯必衰のごとし、でしょうか。

　さて、話は「おおむたアリーナ」から動物園方面へと変わります。近年おおむた動物園は、いのちを大切にする動物園として注目され、さらに映画製作されるなどして年々人気を集め休日はかなりの人出でにぎわいを見せていますね。その動物園を右手に見ながら、木々から漏れる光を受けながら山頂をめざししばらく歩くと・・・一気に辺りが明るくなりました!!

かつては木々がうっそうと生い茂り、怖いくらいの森だったところ。それが一変し、新設された貯水池は展望台となりその周辺は広ーい芝生広場と変貌を遂げています。まるで、別天地。幼い子供が広い芝生を走り回り、年配の方々もゆったりと散策を楽しんでいる様子。
朝夕の時間には山頂までウォーキングで訪れる人々も増加しているとは聞いていましたが、それも納得です。明るくひろびろ安全な延命の森。
誰もが訪れたくなることでしょう。

　大牟田市内・近隣在住の皆様はもとより、各地でご活躍なさっていらっしゃる方々も帰省の折にはぜひ新しくなった母校周辺、延命の森を散策され運動の後には森林浴でリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。

以上　３５回生　田中涼子がお伝えいたしました。